2代目鍼灸師のお灸回顧録①

母と祖母が鍼灸師だったため、体の不調があるとまず鍼灸をしてもらいました。一番多く受けた治療が「箱灸」です。お腹が冷えて下痢をしたとき、便秘のとき、生理痛がひどいときにお腹や腰を温める方法です。写真のように箱の中に網が敷いてあって、その上に艾を乗せて火をつけます。その状態でお腹や腰に乗せるのですが、皮膚から距離がありますから熱くなく、じんわり温かさを感じられます。熱いと感じた時は箱を移動すれば良いのです。子供でも扱いやすいので私は好きでした。ちなみに、我が家では和紙で巻いた艾を利用しています。この棒状の艾は父のお手製です。海苔巻きを作る巻き簾を使って作っています。